バイオハザード7レビュー

Resident Evil7:BIOHAZARD

発売日:2017年1月24日

開発・発売・販売:カプコン

邦題『バイオハザード7 レジテント イービル』

対応ハードはPlayStation 4、PlayStation VR、Xbox One、PC。

​※グロテスクバージョン(PSVRでプレイ)、ネタバレを含んでいますのでご注意ください。

タイトルについて

​海外でのタイトルは商標登録の問題で「レジデントイービル7:バイオハザード」となっている。レジデント・イービル=悪魔の住む館。

ホラー要素の強さ、歴代バイオとの違い、注意点

ホラー重視、原点回帰というだけあって、近年のバイオのようなアクション性の強さはなくなっている。

何かが起きるとしか思えない廊下、視点を戻すと立っている子どもの影、など、ドキッとさせる要素重視。

過去作のように、突然ガラスを割って出てくるゾンビ犬も相当ビビるものだが、今作はねちっこくいやらしい恐怖を与えてくれる。

わたしはホラー耐性があるほうだが、ある程度ホラーに強い人であれば発狂するほどの怖さはない。

逆にホラーが苦手な人、本当に無理、というかたはプレイしないことをおすすめする。科学的にも、苦手な人にホラーをすすめるのは

危険だという記事を見たことがあるからだ。ホラーに慣れさせようと、すすめてはいけない。

​わたしが購入したのはグロテスクバージョンだが、海外版のそれとは異なり、描写が弱めになっている。全編PSVRでプレイ。

ストーリー

シリーズ初の外国人脚本家・Richard Pearsey氏を起用している。

主人公イーサンは行方不明である妻・ミアからのメッセージを受け、ベイカー邸を訪れるところから始まる。

​序盤から強烈な出だしでグイグイ引っ張られる。中盤、謎解きもあり少し緊張がほぐれるが後半は脱出に対する焦りがふたたび恐怖に

つながってくる。ラスボスはバイオ兵器である幼女エブリンである。ホラー部分のみ注目される作品だが、わたしはシナリオやテーマ性により感心がある。ラストには賛否あるかもしれない。FF15のように善悪の逆転を感じてしまった。

エブリンについて

エブリンは培養された生物兵器であるため人間ではない。とはいえヒト胚が絡んでいるため人間に近い存在ともいえる。

以下の感想は、マルチエンディングのひとつ「ミア・ルート」の話だ。

エブリンは家族が欲しいという欲求で動いており、終盤ではそれを否定する言葉を主人公たちはエブリンに投げつける。後半の霊船では、主人公の妻ミアから家族申請を拒否され続けるエブリンだったが、「なんで? 彼はおまえを愛していない。わたしが愛させてあげようか?」というような手玉にとって遊んでいるように見えるなかで、ミアに寄り添いたい気持ちも見える

バイオ兵器で冷酷な面があるとはいえ、彼女の心は少女であり、それを容赦なく全否定し続ける主人公たちにはあまり感情移入できかった。

これはFF15のようにラスボス側が善であるようにユーザーたちに見られた現象に近い感覚かもしれない。

エブリンとの最終決戦においては、彼女の口から、わたしは家族が欲しかったと言われる。テーマにつながるようなセリフなのでラストで言うのが正解かはなんともいえないが、このセリフに対して主人公は、ままごとは終わりだと言い放つ。ここでは少し冷めてしまった。いや、もうラストなので、ここで冷めてはいけないシーンなのだ。この一言はいらなかった。エブリンを倒し、ヘリに乗ったあとのモノローグ。

過去作のクリスならバイオ兵器を作った人間に対する否定的な言葉のひとつでも出そうだが、イーサンは家に帰れることで頭がいっぱいだ。

脚本家は従来のように日本人のほうがよかったのでは・・・・・・? Richard Pearsey氏のセリフがひどいだけかもしれないが・・・・・・。

こうなるとわざわざ少女をラスボスに持ってくる必要がない。わたしの心境としては、戦争で家や家族を失った少女が助けを求めてくるが某国の大統領令で容赦なく拒否し続けるようにも見えたし、児童虐待にも見えてしまった。ウェスカーのような敵のほうが引き締まる。本作でいえばファミパンおじさんしかいないが。終始脱出と生存のことしか語らない人物たちはいかがなものかというのがシナリオに対する総評だった。

しかし、この脚本には唯一救いがあった。あの老婆がエブリンだったからだ。子どもの姿のままのエブリンをボコボコにすれば非難殺到かもしれないが、相手が老婆になったエブリン、その後の異型エブリンとなればもう容赦はいらない。いや、エブリンはエブリンですけど。

PSVR、VRモードについて

わたしは1時間につき5分の休憩で6時間連続プレイが限界だった。2日続けると3日目にはこめかみの痛みでプレイできない。

酔いは人によるとしかいえない。わたしは酔わなかった。視点切り替え方法はふたつあるが、小刻みに切り替わるほうではなく、普通になめらかに視点が動く設定のほうが自然でいい。VRでプレイすると、至近距離の物体を舐めるように調べられるし、覗き込みもできる。臨場感はテレビで直接プレイするより遥かに高い。ただしVRの映像はやや劣化して見えるので、アイテムの見落としや、スムーズな移動、戦闘は難しくなる。VRで恐怖が増すシーンは3つあった。まず廊下。なにか起きそうな気がする。実際起きたけど。子ども部屋。行ってはいけないと言われていた。作業中の背後。ホラーといえば背後だし、何度も振り向いた。VRとの相性はさすがだ。VRで見ている映像はテレビに映るので、家族とわいわいもできる。もしPSVRを入手する機会と予算があれば、購入をおすすめする。わたしの同僚はゲーマーではないがPS3は持っている。PSVRに高い感心を持っており、値段などの話で盛り上がった。そこでPS4を持っていないとVRだけ買ってもプレイできないことを初めて知ったようだ。PS4、PSVR、ソフト、が初期投資となる。それに見合ったモニタやテレビが必要ならそれも初期投資に含まれる。PSVRはPS4Proと同等の価格。PS4を持っていなければ初期投資で8万は必要になってくる。しかし、シェア機能が誰でもおこなえ、現代にマッチしたグラフィック・音質の提供、ソフトの充実、今後のラインナップ、家族で遊べるハード、という点を見れば、それに応えてくれるハードであることは間違いない。